Doctor column
ドクターコラム
なぜ!?いつも肩がこっている方、必見!美容外科でできる肩こり治療
なぜ!?いつも肩がこっている方、必見!美容外科でできる肩こり治療
公開日:

日本人で肩こりに悩む人の数は東京都の人口以上!

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると肩こりに悩む方は、男性で1000人中57.2人、女性で1000人中113.8人が訴えています。これを人口比で計算すると、国民の約1700万人(東京都人口が約1400万人)が肩こりに悩んでいることになります。女性が持つ症状の第1位が肩こり、男性は「腰痛」に次いで第2位となっています。

ただ私が周りの女性に「肩こりがありますか?」と尋ねたところ、半数以上が「ある」と答えたので、実際の肩こりを実感している人はもっと多い印象です。

ここまでくると、もはや肩こりは「国民病」と言っていいと思います。

しかし、肩こりに悩む人のうち、医療機関を受診するのはたったの2割で、残り8割は放置しているそうです。これはおそらく多くの人が肩こりを治すのを諦めてしまっているのだと思います。

このコラムでは肩こりの原因とその対処法、自分ではどうしようもできない時の当院でできる肩こり治療について書いています。肩こりでお悩みの方の手助けに少しでもなれましたら幸いです。

 

 

肩こりの原因とその対策

肩こりには原因の中でも特に多いのが、「同じ姿勢」「眼精疲労」「運動不足」「ストレス」で、これらが4大原因とされています。

 

①同じ姿勢

コロナ禍で在宅ワークが増えた方も多いと思います。デスクワークをしていときや、スマホの操作、読書をしているときなど、多く人は無意識に首を前に突き出し両肩をすくめた姿勢になっています。この姿勢を長時間続けると、筋肉が緊張し血液の流れが悪くなり肩こり症状が出ます。対策としては、こまめに休憩をとって、首や肩をゆっくりと回してみましょう。筋肉の緊張がほぐれ、じんわりと楽になるはずです。

 

②眼精疲労

目を使う作業を続けることにより、目だけでなく全身に症状が及んでいる状態が眼精疲労です。細かい文字を読み続けていると、眼球の周りの筋肉だけでなく、首や肩の筋肉も同じように緊張することで、肩こりになります。またピントを調節する毛様体筋は自律神経によって支配されているため、目を使い過ぎて毛様体筋が疲れると、自律神経のバランスが崩れて、全身に症状があらわれるとも考えられています。眼精疲労の予防としては、目を時々休めせることが大切です。市販の目薬をさしたり、1〜2分目を閉じてリラックスしてみましょう。指でこめかみ周囲をマッサージするのも血流改善に効果的です。また遠くの景色をボーッと眺めることでピント調節に関わる筋肉をリラックスさせることができます。

眼精疲労になりやすい方に、ドライアイや眼瞼下垂が隠れいていることがあります。眼瞼下垂についてはこちらのコラムで詳しく解説していますのでご興味があればご一読ください。

 

③運動不足

運動不足だと、筋力の低下によって首・肩の筋肉が緊張しやすくなります。実は成人の頭の重さはなんと約4〜6kgもあります。2リットルのペットボトルが2、3本が肩に乗っていると想像すると、頭がいかに重たいかが分かると思います。ベッドで寝ている時を除いて、常に頭を支え続けるのは筋肉にとっても重労働なのです。対策ですが、単に筋トレをすればいいというものでもありません。肩こりがひどい状態で急に筋トレをするとますます筋肉に負担がかかり痛みが増すこともあるため、やめておいた方が良いでしょう。肩こりの改善を目的とする場合は、筋肉を動かすこと自体に意味があります。手を少し大きく振りながらのウォーキングや散歩などの軽めの運動がおすすめです。また肩を上げ下げしたり(思いっきり肩をすくめて、一気に力を抜く)、両腕を大きく広げて上げ下げする(太ももに着くくらいまで下げて、手のひらが肩と水平になるまで上げる。それ以上は上げない)などの運動で肩まわりの筋肉への血流を改善させることができます。

 

④ストレス

肩こりはストレスによっても引き起こされます。これは身体の様々な機能を調節する自律神経をストレスが乱すためです。自立神経には興奮時に優位になる交感神経とリラックス時に優位になる副交感神経がありますが、ストレスを感じた時は交感神経が優位になります。その結果として、血管収縮が起こり血行が悪化するのです。ストレスによる肩こりに対しても運動は効果的です。身体を動かすだけと筋肉の血流改善になるだけでなく、ストレス解消になるからです。

 

肩こりが続くと見た目が「イカつく」なる!?

実は肩こりはただ単に辛いだけでなく、放置しておくと外見に影響が出てきます。まず肩こり症状があるときに張っている筋肉ですが、「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉です。

この筋肉です。絵を見てもらうと分かる通り、背中の上半分と肩・首に広がっている大きな筋肉です。肩こりがずっと続いていると僧帽筋が肥大していきます。そうすると、肩が盛り上がり首が太く短く見えてしまうのです。僧帽筋が肥大しているとドレスや首元の空いた洋服が似合わなくなってしまいます。

 

マッサージは逆効果!?

肩こりが辛くて今すぐなんとかしたいときに、真っ先に思い浮かぶのがマッサージ屋さんに行くことだと思います。確かにマッサージすることで気持ちよくリラックスできますし、筋肉を揉みほぐすことで血流改善効果があります。ただ肩こりが楽になるのはその一瞬だけでほとんどの方は翌日には元通りです。中にはマッサージされることで張っている僧帽筋の炎症を悪化させてしまい、ますます肩こりが悪化してしまうこともあるので気をつけましょう。

 

整形外科ではどんな治療をしているの?

肩こりで医療機関を受診するとなると、まず整形外科を思いつく人が多いのではないでしょうか。そこでは、実際どういう治療が行われるのでしょうか。マッサージ療法、温熱療法、運動療法、薬剤(湿布や痛み止めの内服など)、局所麻酔剤や生理食塩水を筋肉に注射して筋膜から剥がす筋膜リリースなどです。ざっと書きましたが、全部の治療に共通することがあります。それはどれも対症療法であるということです。言ってしまえば、「その場しのぎの治療」ということです。これだと数日間は楽になるかもしれませんが、その後はほとんどの人が元通り肩こりに悩むことになってしまうでしょう。

 

当院でできる肩こり治療

当院は美容外科・美容皮膚科のクリニックですが、実は肩こりの治療も行っております。整形外科と違い健康保険の使えない自費治療とはなってしまいますが、とても効果的な治療なのでご紹介します。ボトックスという名称は聞いたことがある人も多いと思います。ボトックスを打つことで肩こりが楽になりますし、また僧帽筋の盛り上がりが下がってきて見た目も綺麗になるのです。以下の症例写真をご覧ください。

施術前は首から肩にかけての筋肉がかなり肥大しています。ボトックス注射をして1ヶ月後はとてもスッキリした印象です。肩周りが華奢になり首も長く見えるようになりました。

 

ボトックスとは

実はボトックスとはアラガン社という会社が出している製品名です。一般名だとボツリヌストキシンが正式名称です。例えるならコーラ(一般名)の中にも様々な製品名(コカコーラやペプシコーラ、メッツコーラなど)があるようなものです。つまり、たくさんあるボツリヌストキシン製剤の中で一番有名なのがボトックスということです。以下はボツリヌス注射と書いていきますが、ボトックスと同じ意味です。ちなみにボツリヌス菌自体を打つのではないため、ボツリヌス菌に感染して病気になるなんてことはないのご安心ください。

ここからは少し小難しい話になるのですが、ボツリヌス注射はどういった機序で効果が出るのでしょうか。肩こりの人は無意識のうちに僧帽筋が張っている(収縮している)状態になっています。これは例えると、「無意識のうちにそこだけ筋トレしている状態」に近いです。ですので放置すると、首から肩にかけてどんどん筋肉が発達して盛り上がってくるのです。ボツリヌス注射は神経筋接合部に作用し、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出をブロックします。分かりやすく書くと、僧帽筋に注射することで無意識にうちに発せられている「収縮しろ」という命令をブロックするのです。その結果、筋肉が弛緩(リラックス)した状態になります。スポーツをしていたり筋トレをしていた人なら実感があると思いますが、あまり使われない筋肉というは短期間で小さくなっていきます。ボツリヌス注射をした筋肉(肩こりだと僧帽筋)に同じことが起こり、徐々に僧帽筋が萎縮して盛り上がりが下がってきて見た目がスッキリしてくるのです。

ボツリヌス注射自体の効果は注射後3日目くらいから出てきます。初めてお受けになる方は数日間、肩のダルさを感じることがあります。そのくらいから僧帽筋を揉んでみると柔らかくなってきているのがご実感いただけます。それから1ヶ月くらいかけて筋肉の盛り上がりが引いてきます。1回の注射でも効果を実感できる人がほとんどなのですが、3ヶ月おきに繰り返し受けていただくと、肩こりも見た目のスッキリ感もより効果が出てきます。肩こりにはそこまで悩んでいなくても、見た目を綺麗にしたいとのことから結婚式やドレスを着るなどの大事なご予定の前にお受けいただく方も多いです。

ボツリヌス注射は肩こり治療の他にも、シワとりや小顔治療、ワキからの汗を止める治療、ふくらはぎを細くする治療などに使われています。

当院ホームページのボツリヌス注射紹介ページは、こちら

 

本コラムのまとめ

  1. 肩こりに悩む人はとても多い(東京都の人口以上!)
  2. 肩こりの4大原因は「同じ姿勢」「眼精疲労」「運動不足」「ストレス」
  3. 肩こりは放置すると見た目に影響する
  4. 整形外科の治療は対症療法が主
  5. 自費治療ではあるが、ボツリヌストキシン注射はとても有効的で見た目も美しくなる

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

私は日本美容外科学会認定の美容外科専門医を取得しており、顔や体の筋肉の解剖学的構造を熟知し美人肩ボトックスの症例経験もですので、ご興味を持って頂いた方はぜひ当院へご来院いただければと思います。

当院では電話予約(048-767-5900)の他にも、このホームページの右上にある「WEB予約ボタン」や公式LINEからのご予約に対応しております。

以下のURLから当院公式LINEのお友達追加ができますのでぜひご登録よろしくお願いいたします!

https://lin.ee/Q7IZFGL

また本記事の他にも皆様の美をサポートする記事を定期的に配信しています。

別記事は、こちらからどうぞ!

pagetop