年齢とともにフェイスラインがぼやけてタルんだ印象になってきた。もしかしたら、その原因はアゴにあるかもしれません。このコラムでは当院の大人気治療である、切らないEライン形成について説明しています。お顔をすっきり見せたい方、たるみが気になる方必読の内容になっています。またヒアルロン酸注入やプロテーゼとの違いも美容外科専門医が解説しています。
目次
現代の日本人はアゴが小さいってホント!?
「現代人はアゴが小さくなっている」と聞いたり、目にした経験がある人は多いのではないでしょうか。こんな研究があります。下顎骨の大きさの推移について、縄文時代→弥生時代→鎌倉時代→江戸時代→現代、と調べたところ、実は縄文時代から弥生時代にかけて下顎骨は大きくなっているようです。 その後は弥生時代→鎌倉時代→江戸時代と下顎骨は小さくなっていき、逆に明治以降は現代にかけて下顎骨は大きくなっているそうです。
ですので「現代人のアゴが小さい」と一括りにするのは間違いで、「アゴが小さいかどうかは人による」というのが正解です。
つまり現代人のアゴが小さいと盛んに言っているのは、それでお金が儲かる方たちです。「アゴが小さい→歯並びが悪くなる」というイメージがあるので、もしかすると矯正歯科を専門にされている方々が言っているのかも知れません(笑)
アゴが小さいのはアデノイド顔貌なのかも?
皆様は「アデノイド顔貌(がんぼう)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。端的に書けば「下顎が小さく後退しており、口元が突出し見える顔」です。以下の絵のような顔です。
日本人にはアデノイド顔貌の方は比較的多く存在しますので、身近な人で思い浮かぶ方もいるのではないでしょうか。実は私自身もアゴが小さく軽度のアデノイド顔貌をしています。
アデノイドは鼻の奥にあるリンパ組織ですが、子供の頃に腫れることがあります。これをアデノイド肥大と言います。アデノイドが肥大すると気道が狭くなり鼻で呼吸しづらくなります。そのような時に細菌やウイルス感染が起こるとさらにアデノイドが肥大し口呼吸になってしまいます。そのまま口呼吸が続くと唇の筋肉が緩み、口腔悪習癖(舌突出癖、異常嚥下癖など)が引き起こされ、お口ポカンのロングフェイス(面長の顔)を作ります。この様な顔のことをアデノイド顔貌と呼びます。口呼吸が起こる原因は、アデノイド肥大ばかりではありません。鼻が詰まるアレルギー性鼻炎など様々な要因や指しゃぶりなども引き金になり、同様の顔になることもあり、これらも含めてアデノイド顔貌と言います。
大人になってからのアデノイド顔貌は自力で治すことは不可能です。治療するには当院のメニューである切らないEライン形成やシリコンプロテーゼ、ヒアルロン酸注入などのオトガイ(下顎)形成術や歯列矯正が必要になってきます。
当院にはアデノイド顔貌の方も多くいらっしゃいますが、そうでなくても下顎骨は年齢ととに骨が萎縮していきます。そうすると、アゴが小さくなってしまいバランスの悪い顔や丸顔になってしまうのです。骨のボリュームロスについては、こちらのコラムで詳しく解説しておりますので、ご興味ある方は是非ご一読ください。
切らないEライン形成とは?そもそもEラインとは?
切らないEライン形成はこんな人にオススメの施術!
横顔を見た特にアゴが引っ込んでいる人、丸顔が気になる人、小顔に見せたい人、太っている訳ではないのに二重顎が気になる人に適応になる手術です。また年齢とともに「正面から顔を見たときにアゴが平らになってきた、昔はもっとシャープな輪郭だったのに」と感じる方にもオススメの施術となっています。
切らないEライン形成とヒアルロン酸注入との違い
実は当院のEライン形成では、ヒアルロン酸注入を組み合わせて行うことがほとんどです。では単なるヒアルロン酸注入とは何が違うのかというと、アゴの形の作り易さや、ヒアルロン酸の持続が変わってきます。ヒアルロン酸は多くの場合は骨のすぐ上に注入して、筋肉(オトガイ筋)や皮膚を持ち上げてアゴの形を形成します。すると、その持ち上げる力を同じ強さで注入したヒアルロン酸は筋肉や皮膚から押し潰されてしまいます(作用反作用の法則)。切らないEライン形成では糸を使ってヒアルロン酸が定着するスペースを作りますので、ヒアルロン酸にかかる負荷が減って、他の場所に流れづらくまた長持ちするようになります。
切らないEライン形成とシリコンプロテーゼとの違い
一番はダウンタイムが全く異なります。プロテーゼの場合は口中を数cm切開するため、縫合が必要になってきますし腫れもそれなりに出ます。またプロテーゼがずれたりしないように術後のテーピングも必要になってきます。ただし、プロテーゼはしっかり定着すれば形が変わらず効果は半永久的ですので、手術のダウンタイムが取れる方にはオススメの施術となります。もちろん当院でもアゴプロテーゼ手術は行なっております。
切らないEライン形成の症例写真公開!
ここまで切らないEライン形成について述べてきましたが、実際に症例写真でビフォーアフターを見てもらった方が分かりやすい思いますので、当院モニター様の写真を公開いたします!
上の写真の方は先に紹介したアデノイド顔貌の絵に近い輪郭をしています。この方の場合、切らないEライン形成と世界最硬(※施術当時)のヒアルロン酸製剤であるクレヴィエル・コントアを2cc使用しています。(※現在はよりアップデートした「ボラックス」というヒアルロン酸製剤を使用しております!)施術時間自体は注入まで含めて15分ほどと短いですが、しっかりとアゴが前に出ました。横顔のバランスが整いました。
同じ方を正面から見たものが以下の写真になります。
この方はアゴ以外の施術は何もしていないのですが、輪郭がシャープになってとてもスッキリした印象になっています。アゴだけでこんなにも印象が変わるのかと驚かれる方も多い症例です。またこの方の場合、術前の写真をよく見るとオトガイ筋が発達しており、口の下に「梅干し状のシワ」ができていたのでボツリヌストキシンの注射も併用しています。この注射を打つことで梅干しジワが解消されますし、ヒアルロン酸の吸収スピードを遅らせて長持ちする効果があったり、ヒアルロン酸が流れてしまうの防ぐ効果もあります。
次の症例写真では分かりやすいように鼻先と口先を結ぶ補助線を入れてあります。
術前の写真ではアゴの前に隙間がありますが、術後はピッタリと一直線になっております。全体の印象も精悍な感じになっていると思います。
上記の方は年齢とともに下顎骨のボリュームロスが起こっていた方です。皆さんあまり認識されないのですが、どんな人でも骨は年齢とともに萎縮してしまいます。その分を切らないEライン形成で補ってあげると、若くなった印象になり、タルミも改善して見えるのです。
上写真の方もとても下顎が小さく奥に引っ込んで見えています。施術後の写真では自然にバランスの良い横顔になっています。この変化がわずか15分ほどの処置でできるのはとても画期的なことだと思います。術後のダウンタイムも短いです。
別の女性の斜めからの症例写真です。アゴがシャープになることで、綺麗なフェイスラインになっています。アゴだけでこんなに印象が変わるのはすごいですね!
最後の症例になりますが、こちらの方はそこまでアゴがないようには見えないかもしれません。ですが、横顔の写真で鼻と口元を線で結ぶとアゴの前に少しだけ隙間が空いています。Eラインの概念としては先にも書いた通り「鼻・口・アゴが一直線に並ぶか、口元が少しだけ内側に入るのが理想」とされていますので、切らないEライン形成であごを少しだけ前に出しています。手術直後は綺麗に一直線に並ぶようになりました。それに伴って、横顔の印象がとても精悍になってように見えませんか?
【施術名】
切らないEライン形成
【施術の説明】
医療用の特殊な溶けない糸を使い、アゴを形成する手術。
【副作用・リスク】
腫れ・痛み:2-3日くらい
リスク:内出血が出た場合は、1-2週間程度
【施術の価格】
220,000円
モニターだとボラックス1cc(88,000円相当)が無料で付きます。
ボラックス 1cc 88,000円
切らないEライン形成を行うとアゴがシャクレたりしないの?
実はこれはよくいただく質問なのですが(笑)、アゴがしゃくれることはないと断言できます。先に挙げた症例写真を見ていただると明らかなように、切らないEライン形成では足りないアゴを補い、あくまで「Eラインのバランス整える」施術です。そもそも俗に言う「しゃくれている人」は、噛み合わせ自体に問題がある人がほとんどです。本施術を受けたことでしゃくれた人はいませんのでご安心ください。
糸を入れるのは怖いから、ヒアルロン酸だけじゃダメ!?
当院の切らないEライン形成では、体への安全性が高いものを使用しておりますが、糸を使った施術は怖いというお声もたまにございます。そのような場合は、(多少効果は劣りますが)もちろんヒアルロン酸だけでも施術可能ですのでご安心ください。
最後に
ここまでこのコラムをお読みになっていただいた方には、アゴの重要性ついてお分かりいただけたかと思います。当院で行なっている切らないEライン形成はダウンタイムが短く、また適応になる人もとても多い施術ですのでご興味をお持ちになった方はぜひ当院へお越しいただけたらと思います。
私は日本美容外科学会認定の美容外科専門医を取得しており、切らないEライン形成の治療経験も豊富ですので、ご興味を持って頂いた方はぜひ当院へご来院いただければと思います。当院ではカウンセリングは無料となっております(但し初診の方だけ診察券発行代550円がかかります)。
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最後までお読みいただきありがとうございました!