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えっ、シミってこんなに種類がたくさんあるの?シミの分類や治療法を美容外科専門医が解説します!
えっ、シミってこんなに種類がたくさんあるの?シミの分類や治療法を美容外科専門医が解説します!
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実は当院にいらっしゃる方々のお悩みでダントツNo.1が「シミ」についてです。しかしシミと一言でいっても実はたくさんの種類があり、見た目が似ていても全く別の治療法が必要になってきます。そんな奥の深いシミについて美容外科専門医が解説しておりますのでご興味のある方はぜひ最後までお読みください。

顔のシミは大きく分けるとこの5つ!

「シミ」という主訴で当院にご来院される方のうち99%は、以下の5つのどれかに分類することができます(残り1%は太田母斑や扁平母斑というものですがこのコラムでは割愛します)。

「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」、「雀卵斑(じゃくらんはん)」、「肝斑(かんぱん)」、「脂漏性角化症」、「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」です。それぞれについて以下で症例写真も載せながら詳しく解説していきます。

①老人性色素斑

どんなシミ?

老人性色素斑はいわゆる「普通のシミ」です。当院にお越しくださる方のシミの約半数はこれにあたります。別名「日光黒子(にっこうこくし)」とも呼ばれます。老人性という名称にショックを受ける方も多いですが、早い方では20代後半からできるシミです。医学的に言う老人性とは「年齢を重ねるにつれてできやすい」という意味で、必ずしも高齢者のことを指すわけではないのでご安心ください(笑)

このシミの原因の8割は「紫外線」です。残り2割が体質によるものです。年齢を重ねるほど浴びる紫外線量も蓄積していきますので、老人性色素斑ができやすくなります。紫外線による光老化についてはこちらのコラムで詳しく解説しましたので、ぜひご一読ください。

上の図での赤矢印が老人性色素斑になります。この写真の方は比較的若い方ですが、日焼け対策が不十分だと若年でもできてしまいます。できる場所や大きさが様々ですが、多くは丸っこい形をしており、シミがない肌との境界線が明瞭なことが特徴です。組織学的には、表皮がほんの少しだけ肥厚しており、表皮基底層とその上層でメラニン顆粒が増加しています。つまり肌の浅い層である表皮の病変で、真皮層は正常に保たれています。細胞の秩序は保たれており、「良性の腫瘍」という言い方もできます。この老人性色素斑を放置しておくと、後述する脂漏性角化症へ移行していく場合があります。

治療は?

当院では最新のピコレーザーというレーザー機器を用いて治療します。「ピコ」とは「ピコ秒」という時間の単位を表しています。「1ピコ秒=1兆分の1秒」というとてもつもなく短い時間(パルス幅)でレーザーを照射できる機械です。従来の機器(Qスイッチレーザー)と比べて、シミの周辺組織へのダメージが少ないため、痛みも少なく術後にテープ保護も不要という革新的なレーザーです。この機器の登場により、今まではたくさんあるシミの場合、何回かに分けて複数回の治療が必要であったケースもテープ保護なしで全顔一度に照射できるようになりました。

先ほどの写真の治療経過を以下に示します。

ご覧のようにピコレーザーを照射して2週間後にはとても綺麗な状態になっています。経過としてはレーザー照射してから10-30分ほどはヒリヒリします。その後数日かけながら黒っぽくなっていき4日〜2週間(平均的には1週間ほど)で剥がれて綺麗になります。レーザーの出力や肌質によっては、炎症後色素沈着(PIH)というシミが戻ったように見える状態になる方もいます。このPIHは数ヶ月かけながら消失します。PIHの予防や早期回復にトラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEの内服やハイドロキノン、トレチノインなどの外用治療が効果的です。また当院ではテープ保護をしない代わりにステロイド軟膏の2週間塗布を必須としています。

また以下の写真のように、年齢とともに唇にできるシミや手の甲〜腕にかけてできるシミの多くもこの老人性色素斑に分類されます。

唇のシミ取りは、ただ単にシミが取れるだけではなく全体的な色調も明るくなります。個人的にはアートメイクよりも断然おすすめです!

 

手の甲の老人性色素斑は顔のものよりも厚みが少しあるため、レーザーの出力も少し高めに設定して照射します。そのためPIHが出やすくなりますが、時間とともに軽快します。

②雀卵斑

どんなシミ?

雀卵斑はいわゆるそばかすのことです。多くは学童期に発症します。1mm〜数mm大の褐色斑が両頬、下眼瞼、鼻根部に散在するのが典型的です。男性にもできますが女性の方が多く、色白の乾燥気味の肌質の方に多いです。日焼けをすると明確に濃くなります。良性のものなので健康上の心配はありませんが、皮膚の色調を一定に保つ機能が弱くなっていると考えられます。

治療は?

当院での治療は老人性色素斑と同じようにピコレーザーを用います。ほとんど前述した老人性色素斑と同じような経過をたどります。ただ雀卵斑の場合は数が多いので、レーザーを全顔に照射する「シミ取り放題」で行うことがほとんどです。翌日からメイクはできるのですが、剥がれるまでの約1週間程度はシミがかなり黒浮きして見えますので、心配な方はお休みを取られた方が良いかもしれません。

1回の治療でもここまで改善することが可能です。ただし、雀卵斑は体質によるところが大きく、日焼けで再発してしまうことも多いため日常のケアがとても大事になってきます。こちらの治療もテープ保護は必要ありませんが、ステロイド軟膏の塗布が必須となります。

雀卵斑が強い場合は1回の治療だけだと限界があるので、ピコトーニングを組み合わせるのがおすすめです。

③肝斑

どんなシミ?

肝斑とは30-50代の女性に多いシミです。多くは左右対照に頬骨上に現れます。肝斑の強い方だと額やフェイスライン上などの顔の広い範囲にできますが鼻周囲にはできません。

肝斑を一言で言うと、「慢性の炎症性色素沈着」です。肝斑の原因としては、紫外線、女性ホルモンなど様々な原因が言われていますが、なんといっても一番の原因は「摩擦」です。このように書いても「自分が肌をこすっている」という認識を持っている人はほとんどいません。毎日のメイクや洗顔、タオルで拭いたり、マスクでこすれたり・・・知らないうちに頬骨上の肌は刺激を受けています。あなたのハンドバッグの角が知らないうちに削れてしまっているのと同じです。そういった日常のごく小さな積み重ねで悪化してしまうのが肝斑の恐ろしいところです。新型コロナが蔓延してからは、マスクをつけるだけで肝斑が悪化してしまう人が急増しました。肝斑の皮膚組織を顕微鏡で見てみると、表皮にメラニンが増えているのは他のシミと共通していますが、表皮の下にある真皮層で弾性繊維の変性が起こっているのが特徴です。これはつまり肌へのダメージが深い層まで達していることを意味します。老人性色素斑が表皮だけの病変であったのに対し大きな違いです。

治療は?

肝斑はシミの中でも最も厄介なシミです。治療には数ヶ月〜年単位の時間がかかります。しかも一度肝斑ができてしまった肌を完全に肝斑のない状態にするのは不可能に近く、いかに目立たない状態に「落ち着ける」かの勝負になってきます。トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEの内服が基本となります。その上でピコトーニングという弱い出力でレーザーを照射する治療を行っていきます。またハイドロキノンやトレチノインといった外用剤を組み合わせることも多いです。

④脂漏性角化症

どんなシミ?

脂漏性角化症は「盛り上がりのあるシミ」です。当院では「イボ」として分類しています。前述の老人性色素斑を放置しておくとこの脂漏性角化症に移行していきますが、いきなり脂漏性角化症として出てくることもあります。名称の通り、特に「皮脂の分泌の多い方」に多くできる傾向があります。

老人性色素斑は主にメラニン顆粒の増加が表皮内で起こっていたのに対し、この脂漏性角化症はメラニン顆粒の増加に加えて「角質層の肥厚」が顕著に起こっています。

治療は?

レーザー照射時間(パルス幅)の短いピコレーザーでは脂漏性角化症の深層まで病変部を破壊できないため、当院では電気メスでの治療を行なっています。他にも炭酸ガスレーザーやQスイッチルビーレーザーでの治療が広く行われておりますが、どの治療法でも結果は良好で非常に綺麗に治ります。

見違えるように綺麗になっております。脂漏性角化症があると清潔感を大きく損なってしまうため、この治療は全人類におすすめしたいくらいです(笑)この写真の方はPIHがほとんど出なかったため、1ヶ月後には綺麗さっぱり良くなっていますが、2−3ヶ月くらい茶色い色素沈着が出てしまうことも多いです。

⑤ADM

どんなシミ?

ADMは日本語だと後天性真皮メラノサイトーシスと言い、正確にはシミではな「アザ」の分類になります。シミは「表皮」にメラニンが沈着していますが、アザは「真皮」にメラニンが沈着しています。

ADMの写真です。

写真のように目の下に左右対称にできることが多いです。しかし片側性のこともありますし、鼻や額、こめかみなどにもできます。

ADMとよく間違いやすいのが肝斑です。肝斑とはできる場所もシミの色調も似ています。両者を見分ける上でのポイントは「問診」が重要になってきます。肝斑の発症年齢は30歳前後が多く、ADMの場合は20歳前後です。また肝斑は前述のように摩擦が原因の大部分を占めているため、肌に赤みが強かったりします。また肝斑は季節や時間経過によって悪化したり軽快したりするので、濃さが変化することが多いです。ADMの場合は濃さにはほとんど変化がありません。また光治療やレーザー治療、エステなどの後に急に出てきたというようなエピソードがあれば肝斑の可能性が高くなります。肝斑は男性にもできますが、ADMは圧倒的に女性に多いです。

治療は?

当院ではピコレーザーを用いた治療を行なっています。ただし、老人性色素斑や雀卵斑と違うのは、1回で剥がすような治療ではなく、数ヶ月おきに複数回レーザーを照射して徐々に薄くしていきます。当院では3ヶ月おきに5回程度の治療を行うことが多いです。ADMの病変は真皮層にあるため、剥がすことができず、「メラニン色素を破壊した後に自分の細胞が破壊された色素を食べてくれるのを待つ」という治療になります。また老人性色素斑などのシミよりも深い層にメラニンがあるため、高出力でレーザーを照射します。そのためPIHはほぼ必発だと思っておいてください。これはタトゥーのレーザー除去とほぼ同じ経過になります。

実際には①〜⑤のシミが混在しているケースも多い

ここまでシミの種類について述べてきましたが、実際には複数のシミが混在していることがほとんどです。特に30代以降の女性においては程度の差こそあれ、肝斑がある方は想像以上に多く、シミでお悩みの方にはほぼ全員にあるといっても過言ではありません。その方のシミの種類や状態(肝斑の濃さや内服状況)、何回くらいシミ治療に通えるか、予算などに応じて治療方針を決定していきます。

当院のシミ治療の実際の流れ

①カウンセリング・診察

まず、カウンセラーが現在のお悩みや既往歴(病気の治療歴、薬のアレルギーなど)をお伺いします。その後医師の診察を行い、術式の決定、術後の注意点をご説明いたします。

②同意書記入、お会計

医師の診察やご料金にご納得いただけましたら、同意書記入、お会計となります。

③洗顔、処置室入室、表面麻酔など

お会計が終わりましたら、スッタフが洗顔ブース、処置室までご案内いたします。その後、また術後に塗っていただくお薬(付属の場合のみ)の説明もこの時に行っていきます。

④処置

表面麻酔などの時間がきたら、処置を始めていきます。シミ取り放題やピコトーニングの場合で約15-20分ほどの処置になります。

⑤ご帰宅

処置が終わりましたら、ご帰宅となります。メイク直しをご希望の場合はメイクブースへとご案内いたします。スムーズに行けば①〜⑤まで合わせて初診の場合ですと 1時間半前後で終わります。ご来院歴のあるピコトーニングの場合ですと全ての工程を合わせても30分ほどで終了します。

 

BRIGHTS beauty clinic のシミ治療の5つの特徴

①美容外科専門医の技術

シミ治療を一番行なっているのは、保険診療の皮膚科医ではありません。美容外科医や美容皮膚科医です。当院の今村院長は美容外科専門医を取得しており、豊富な経験を積んでおります。最新のピコレーザーなどの機械に精通しており、シミや肌質に応じて最適なレーザー波長や出力等で選択することができ、少ない治療回数で最大限の仕上がりを目指しています。

②麻酔へのこだわりで痛みに徹底配慮、内服薬も各種取り揃えております

オプションで表面麻酔(クリームを塗布する麻酔)を選ぶこともできます。シミ取り放題には無料で表面麻酔がついてきますし、コースの場合はお得な金額で麻酔をつけることが可能です。

③処置は院長もしくは熟練スタッフのみで安心

ピコスポットやシミ取り放題、イボの除去は今村院長が全例処置を担当いたします。ピコトーニングやピコフラクショナルは経験を詰んだ熟練美容看護師が行うので安心です。

④安心の保証制度

当院では全ての施術で、施術後の再診は無料です。また施術後、当院での施術が原因で起こったと考えられる何らかのトラブルが生じた際の治療費はいただいておりません。術後のアフターフォローも安心してお任せください。

⑤完全予約制でプライバシーに配慮

当院は完全予約制であり、なるべく他の患者様と重複しないような予約の取り方をしております。また治療内容のプライバシーには細心の注意を払っております。

 

最後に

私は日本美容外科学会認定の美容外科専門医を取得しており、シミ治療の治療経験も豊富ですので、ご興味を持って頂いた方はぜひ当院へご来院いただければと思います。

当院では電話予約(048-767-5900)の他にも、このホームページの右上にある「WEB予約ボタン」や公式LINEからのご予約に対応しております。

以下のURLから当院公式LINEのお友達追加ができますのでぜひご登録よろしくお願いいたします!

https://lin.ee/Q7IZFGL

また本記事の他にも皆様の美をサポートする記事を定期的に配信しています。

別記事は、こちらからどうぞ!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

BRIGHTS beauty clinic【ブライツ美容クリニック】
info@brights-beauty.jp
tel:048-767-5900
院長:今村直樹【美容外科専門医】
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