体の脂肪吸引とは

体の脂肪吸引とは、吸引器具を使用して気になる部位の皮下脂肪を吸引し、サイズダウンを図る治療です。
当院では細いカニューレ（吸引管）を使用して吸引を行います。止血効果のある濃度の薄い麻酔（チュメセント液）を吸引する脂肪層に注入したのち、シリンジで陰圧をかけて吸引していきます。手作業でゆっくりとていねいに脂肪を吸引するため、血管や神経などのダメージが最小限に抑えられます。
この手術では脂肪細胞の数を確実に減らすことができるため、ダイエットと異なりリバウンドの心配がありません。また部分痩せできるというメリットがあります。
脂肪吸引後は、腫れや内出血の予防や皮膚の引き締めのために、圧迫固定を行います。
当院ではリスクを考慮してお腹の脂肪吸引は行っておりません。お腹のサイズダウンをご希望の患者さまには、脂肪溶解注射などの組み合わせ治療の提案を行っています。

適応部位

脂肪吸引のメリット

細いカニューレを使用し、皮膚の凹凸を防ぎます

当院では、術後に皮膚が凹凸になるのを防ぐために直径約3mmの細いカニューレを使用します。
皮下内の血管や神経を傷つけないように針先は丸くなっており、さらに針穴が横についているため、吸引量や仕上がりをコントロールしやすいというメリットがあります。

体の脂肪溶解注射（カベリン）とは

体の脂肪細胞を溶解して体外に排出することにより、サイズダウンを叶える注射による治療です。
メスを使わずに注射だけで治療できるほか、脂肪細胞を溶解して数を減らすためにリバウンドしにくく、エクササイズやダイエットでは落とすことが難しい部位の脂肪をピンポイントで落とすことができます。
体の脂肪吸引より手軽で、腫れや痛みも少なく、繰り返し受けていただくことでより効果が高まります。

当院では脂肪溶解剤「カベリン（Kabelline®）」を使用します

カベリンとは、脂肪細胞を分解するデオキシコール酸を0.5％という高濃度で配合した脂肪溶解剤です。同じ脂肪溶解剤のBNLS Neoと比べて約5000倍の濃度になっており、1度に注入する量も10〜20ccと少量で高い効果が望めます。
脂肪の代謝を促すL-カルニチンとペプチド複合体も配合されており、溶解した脂肪の脂質を効率よくエネルギーに変えて代謝を促します。さらに代謝されずに残ったFFA（遊離脂肪酸）が再び脂肪細胞になるのを阻害する効果があるため、リバウンド抑止効果も高いというメリットがあります。
抗炎症作用もあり、痛みやむくみなどの副作用がほとんどなく、ダウンタイムも軽い腫れが2〜3日続く程度です。

適応部位例

※脂肪が気になる部位ならどこにでも注射が可能です。